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令和4年9月に石川県金沢市にある「鈴木大拙館」に行ってきました。
建築家の谷口吉生さんによる設計で禅の世界を体験するための美術館です。
建築の特徴と実際に訪れた際の記録を8枚の写真と併せて紹介していきます。
掲載している写真はクリック(スマホは2回タップ)すると拡大できます。コメント付きなので、記事の内容と併せてご覧ください。
※この記事の内容は2022年9月時点のものとなります
対となる回廊が3棟の建物をつなぐ空間構成
所在地 : 石川県金沢市本多町3丁目4番20号
主要用途 : 美術館
設計 : 谷口建築設計研究所
開館時間 : 9:30~17:00
休館日 : 月曜日
※詳細は公式サイトをご覧ください
鈴木大拙館は「玄関棟」「展示棟」「思索空間棟」の3棟で構成される美術館で、展示棟では、鈴木大拙の書籍や写真が展示、思索空間棟では、禅の世界を体験する沈黙と瞑想の空間となっています。
これら3棟を薄暗い内部空間の回廊と外の景色が広がる開放的な回廊がつなぐという構成。
禅の文化を世界に広めた「鈴木大拙」という人物を知り、思索するための美術館です。
禅を体験する思索空間棟
思索空間棟はシンプルな立方体のボリュームに4つの開口が設けられている、薄暗い内部空間となっています。
薄暗い空間に差し込む少しの光と共に、沈黙と瞑想による禅の体験をする場所。
外観は白い漆喰塗りの外壁と縁側に向かって張り出した庇が特徴的で、水盤に反射する建築がとても美しい佇まいでした。
周辺環境と一体となったランドスケープ
美術館の敷地は庭園や緑地、文化施設に囲まれた位置にあり、それら周辺の回遊を促すため、散策路で結ばれています。
美術館の生垣が一部切り取られている場所があり、そこから美術館を見ることができます。
住宅地にも隣接するため、3棟構成にすることで、ボリュームを抑えて配慮されているそう。
アクセスマップ
金沢駅からバスで約20分の位置にある鈴木大拙館。
近くには、金沢21世紀美術館や石川県立美術館などもあります。
一般的な美術館とは異なり、展示物が少なく、規模も小さいですが、空間構成や思索空間棟での瞑想などの非日常が体験ができます。
とてもおすすめの美術館なので、皆さんもぜひ訪れてみてください。