
この記事では、有名建築家や設計事務所が手掛けた、日本各地にある一度は行きたい美術館をまとめています。
その土地に根差した魅力的な美術館ばかりなので、旅行や近くに訪れた際は、立ち寄るのがおすすめ。
個人的なランキング(1位~5位)も美術館名の左上に掲載しているので参考にしてください。
各美術館の特徴はインスタグラムの投稿をスライドすると見ることができます。
記事の最下部に全国の美術館を一覧できるマップも掲載しているので、ぜひ最後までご覧ください。
モエレ沼公園 HIDAMARI / イサム・ノグチ

ルーブル美術館のガラスピラミッドへのオマージュ。
定期的に美術展が開催されています。また、モエレ沼公園全体で四季折々の魅力を感じることができます。
4th
十和田市現代美術館 / 西沢立衛

「アートのまち」を構成する現代美術館。
大小さまざまな大きさの箱がガラスの回廊で繋がれ、建物の内外に作品が展示されています。
アート作品がまちに向かって展示されているかのような、開放的な構成が特徴の建築です。
弘前れんが倉庫美術館 / 田根剛

100年の歴史をもつ煉瓦組積造の倉庫を改修することで誕生した「弘前れんが倉庫美術館」
「記憶の継承」をコンセプトに、既存の煉瓦やコールタールを活かした空間となっています。
赤い煉瓦とシードルゴールドによる外観が特徴的な建築です。
ホキ美術館 / 日建設計

写実絵画専門の美術館。森に面した場所で癒しの空間を体験できます!意匠が特徴的ですが、絵画に集中できる洗練された内部空間を持ちます。
市原湖畔美術館 / カワグチテイ建築計画

古い展示施設をリノベーションすることで誕生した美術館。
アートウォールと呼ばれるスチールの折板が内外に挿入され、特徴的な外観や内部空間を作っています。
展示空間だけでなく、建築と一体的になったアート作品たちも見どころの一つ。
2nd
角川武蔵野ミュージアム / 隈研吾

石の建築!圧倒的な存在感と石の割れ肌仕上による表情がとてもいい。背景にして写真を撮影したら映えますね。
内部の本棚劇場も圧巻です!
埼玉県立近代美術館 / 黒川 紀章



グリッドのフレームと曲面ガラスの正面ファサードが特徴的な建築。
「今日座れる椅子」として、名作椅子がいくつも置いてある現代美術館です。
名作椅子に座りながら展示を楽しめるので、椅子好きは絶対に行くべし。
東京都現代美術館 / 柳澤孝彦 + TAK建築・都市計画研究所

下町に建つ現代美術の拠点となる建築。2019年にリニューアルオープンし、長坂常さんらがデザインした什器やサインも見どころです。
国立新美術館 / 黒川紀章

ガラスのカーテンウォールがかっこいい建築。吹き抜けのカフェスペースも居心地がよくて好きです。都内の美術館では外せない場所。
すみだ北斎美術館 / 妹島和世

スリットが特徴的な建築。内部からはアルミパネルに反射した景色やスカイツリーも見ることができます。葛飾北斎に関する情報を発信する美術館です。
国立西洋美術館 / ル・コルビュジェ

都内で唯一のコルビュジェ建築!改修を経てコルビュジェが意図した姿になりました。植栽は最小限になり、柵が透過性のあるものに変更されました。
ねむの木こども美術館 どんぐり / 藤森照信+内田祥士

どんぐりのような見た目がかわいい建築。建物の下部には子どもたちによる麦の絵が描かれています。
静岡県富士山世界遺産センター / 坂茂

世界遺産を将来へ伝えるための施設。県産材の檜の木格子が逆さ富士を表現していて、展示棟となっています!
5th
鈴木大拙館 / 谷口吉生

禅の文化を世界に広めた鈴木大拙の世界観を体験することができる美術館。
思想空間棟では、薄暗い落ち着いた内部空間から、外の景色を眺めることで瞑想を行うことができます。
白い漆喰塗りの外壁と張り出した庇が特徴的な外観を持つ鈴木大拙館。
金沢21世紀美術館 / SANAA

建築とアートと街が融合し、まちに開かれた公園のような美術館。
金沢を代表するスポットで、なかでも「レアンドロのプール」や「タレルの部屋」といった常設展示が有名です。
1st
豊田市美術館 / 谷口吉生

数多くの美術館建築を手掛ける、谷口吉生さんの傑作「豊田市美術館」
館内を巡るたびに変わる光の変化の演出や、展示室の空間構成を変えることで、身体感覚をリセットし、次の空間の作品を体感する建築。
夜の外観は乳白色のガラスが光を放ち、ランタンのように水面に浮かび上がります。
豊田市博物館 / 坂 茂



内外に続く木梁の構造パターンが特徴的な博物館。
豊田市美術館と一体的なランドスケープデザインや坂茂さん特有の紙管によるカフェも館内にあります。
多治見市モザイクタイルミュージアム / 藤森照信

藤森照信さんによる設計で、かわいらしい絵に描いたような見た目の建築。
山のように盛り上がる黄色い土とタイルの破片による外観が特徴です。
タイルの情報や知識、技術などを学ぶことができる施設で、体験工房もあります。
京都国立近代美術館 / 槇文彦

グリッドとシンメトリーな外観がかっこいい建築。高さを抑えた建築ですが、内部は開放感を感じることができます。
京都市京セラ美術館 / 青木淳 + 西澤徹夫

大規模リニューアルが行われ、一新された建築。京都に行ったら外せない美術館!
大阪中之島美術館 / 遠藤克彦

黒い箱が宙に浮かんでいる外観とパッサージュが特徴の美術館。周囲の建築に埋もれないように黒を選んだそう!
丸亀市猪熊弦一郎現代美術館 / 谷口吉生

外観は巨大な壁画とオブジェが特徴的。駅前広場と美術館がゆるやかに繋がっています!
今治市伊東豊雄建築ミュージアム / 伊東豊雄

2013年にプリツカー賞を受賞している伊東豊雄さんのミュージアム。
瀬戸内海を背景にして、イラストのスティールハッとやシルバーハット、屋外展示が点在する美術館です。
3rd
島根県芸術文化センター グラントワ / 内藤 廣



島根県の益田市にある「島根県立石見美術館」と「島根県立いわみ芸術劇場」が一体となった複合施設。
島根県の家並みを作る「石州瓦」が屋根と外壁に使用された、赤茶色の中庭が魅力的な建築。
番外編
足立美術館



島根県の安来市にある「足立美術館」
米国の庭園誌において、21年連続で日本一の庭園に選出されています。
枯山水庭をはじめとした、四季折々の美しい景色が見られる美術館。
建築家が手掛けた美術館ではありませんが、とても魅力的な美術館だったので紹介!
大分県立美術館 / 坂 茂

出会いと五感のミュージアム。什器が坂さんのデザインによるものだったり、杉材や日田石、七島イといった県産材も多く使われているそう。

全国にあるおすすめの美術館をピン留めしました。
記事内で紹介した施設以外もピン留めしてあります!
美術館を目的に旅行するのもおすすめです。参考にしてみてください!(随時更新中)
(北海道)
・国立アイヌ民族博物館 / 久米設計
(青森県)
・青森県立美術館 / 青木淳
(栃木県)
・那須芦野・石の美術館 / 隈研吾
(東京都)
・21_21 DESIGN SIGHT / 安藤忠雄
・アーティゾン美術館 / 日建設計
(神奈川県)
・神奈川県立近代美術館 鎌倉別館 / 大髙正人
・鎌倉文華館 鶴岡ミュージアム / 坂倉準三
・神奈川県立近代美術館 葉山館 / 佐藤総合計画
・横須賀美術館 / 山本理顕
(群馬県)
・太田市美術館・図書館 / 平田晃久
(静岡県)
・MOA美術館 / 杉本博司+榊田倫之(新素材研究所)
(長野県)
・軽井沢千住博美術館 / 西沢立衛
本館 / 宮崎浩(プランツアソシエイツ)
東山魁夷館 / 谷口吉生
(石川県)
・谷口吉郎・吉生記念 金沢建築館 / 谷口吉生
(福井県)
・福井県立恐竜博物館 / 黒川紀章
(滋賀県)
・MIHO MUSEUM / I.M.ペイ
(香川県)
・地中美術館 / 安藤忠雄
・豊島美術館 / 内藤礼+西沢立衛
(大分県)
・COMICO ART MUSEUM YUFUIN / 隈研吾