
令和7年4月に東京都港区の赤坂にある「コーネルコーヒー」に行ってきました。
nendoさんによる設計で、濃いグレーの鏡面が外の景色を取り込むカフェです。
建築の特徴と実際に訪れた際の記録を9枚の写真と併せて紹介していきます。
※この記事の内容は2025年4月時点のものとなります。
濃いグレーの鏡面が外部の景色を取り込むカフェ

所在地 : 東京都港区赤坂7-2-21 2F
主要用途 : カフェ
設計 : nendo + 乃村工藝社
竣工 : 20016年8月
営業時間 : 10:00 〜 18:00
休業日 : 土曜日・日曜日
※詳細は公式サイトをご覧ください
高橋是清翁記念公園に面するカフェ&イートインスペース

カフェ内部を見た様子。
2016年にオープンしたコーネルコーヒー。由来は粘土(nendo)をこねる(cornel)から来ているそうです。

カフェのイートインスペースを見た様子。
外に見えるのは高橋是清翁記念公園の景色で、公園の緑を庇や壁が反射しています。
また、カフェテーブルの天板にも映り込み、風景が内部に取り込まれたような空間を作り出していました。

赤坂にあるコーネルコーヒーは、高橋是清翁記念公園や赤坂御用地に面し、自然に囲まれた立地にあります。
その外の景色を取り込むように、反射する内外の建築が印象的なカフェとなっていました。
漆黒のチューリップが特徴的な談話室&イートインスペース

草月会館の会員が使えるラウンジ兼カフェのイートインスペース。
この建物の草月会館自体は1977年12月に竣工した建物で、建築界の巨匠と言われる丹下健三氏による設計です。
その草月会館の2階と8階が改修され誕生したスペースで、既存の内装を活用し、床と家具のリニューアルが行われた空間。

内部から外の景色を見た様子。
天井は既存のグレーペンミラーという濃いグレーの鏡が使われていて、道路を挟んだ位置にある赤坂御用地の自然を反射し、内部に取り込んでいます。

カフェとラウンジはL型に配置されていて、イサム・ノグチ氏の石庭「花と石と水の庭(天国)」を囲むように位置しています。
石庭は撮影禁止のため、写真を撮ることができず残念。。

天井だけでなく、奥の壁にもミラーが使われていて、奥行きを感じる開放的な空間になっていました。

エーロ・サーリネンの名作椅子であるチューリップチェア。
元々は白いチューリップチェアが置かれていましたが、改修で黒く塗られています。
また、チューリップテーブルの天板には、天井と同じ材料が貼られていて、さまざまな景色を反射するよう工夫がされていました。


ラウンジは黒いチューリップチェア&テーブルと反射するグレーの天井材が特徴的なスペースとなっていました。
外側を見ると赤坂御用地が、内側を見るとイサムノグチ氏の石庭を見ることができて、とても魅力的な空間となっています。
石庭の写真を撮ることができなかったのが残念。
アクセスマップ

以上で、nendoさん設計による「コーネルコーヒー」を紹介しました。
コーネルコーヒーは、建築界の巨匠である丹下健三氏が設計した赤坂の「草月会館」にあり、2016年にnendoさんによって改修され誕生しました。
既存のグレーペンミラーを活用し、床と家具のデザインが行われ、黒いチューリップチェアとチューリップテーブルが印象的な空間を作り出しています。
赤坂の自然を感じながらゆっくりと過ごせる空間で、とてもおすすめの施設です。
皆さんもぜひ訪れてみてください。