
令和7年3月に東京都港区の南青山にある「根津美術館」に行ってきました。
建築家の隈研吾さんによる設計で、重なり合う傾斜した大屋根が特徴的な美術館です。
建築の特徴と実際に訪れた際の記録を17枚の写真と併せて紹介していきます。
※この記事の内容は2025年3月時点のものとなります。
重なり合う傾斜した大屋根が特徴的な美術館

所在地 : 東京都港区南青山6-5-1
主要用途 : 美術館
設計 : 隈研吾建築都市設計事務所
開館時間 : 10:00 〜 17:00
休館日 : 月曜日
※詳細は公式サイトをご覧ください
竹林と深い庇が作るアプローチ空間

根津美術館の門を入るとまず現れるのが深い庇が特徴的なアプローチ空間。
街を透かす竹林と軒下の空間が、都市と美術館を繋ぐ役割をしています。

竹林の向かいには、3センチ程の丸竹による外装が施されています。
自然素材による豊かな表情が印象的なデザインを作り出している。

天井材は高圧木毛セメント板。それを支えるのは、斜めにカットされた方持ちのT型鋼。
斜めに切り取られた鋼が、鋭く洗練された印象を与えます。

駐車場側から見た様子。
大きな屋根が重なり合い、奥に佇む広大な庭園とつながる美術館。

根津美術館と街を繋ぐのが、竹林と竹垣で構成されたアプローチ空間。
このアプローチを歩くことで、都会の喧騒からリセットされ、美術館に向かう準備をすることができます。
駐車場側から見ると、また違った印象の美術館。
大きく傾斜した天井が折り重なる内部空間

1階エントランス周辺を見た様子。
傾斜した大きな天井が来館者を迎え入れます。

1階と2階を繋ぐ階段周辺。
勾配天井が折り重なる様子がよくわかる空間になっています。

1階の大空間は宗教展示室にもなっています。
背景には豊かな緑を持つ庭園が広がります。

庭園側に開かれた大きな開口部。
細い無垢のスチール柱が、外の風景を大きく取り入れています。

そのスチールの柱は、厚さ100mmのスリムな形状。
この薄さが庭園に開く美術館を構成しています。

1階宗教展示室を見た様子。
天井材は竹が練り付けられたもので、アプローチの竹林と連続性を持っています。

中2階から見た様子。
1階と2階の奥には、展示室空間が広がっています。

中2階のラウンジ空間を見た様子。
腰掛けて休むことができるベンチがいくつかありました。

2階から内部を見た様子。
大きくなだらかな傾斜を持つ勾配天井が、内部空間を構成しています。

折り重なる天井と庭園に開く大きな開口が特徴的な内部空間。
中に滞在していると、自然と外に意識が向かうような空間でした。
庭園と一体となった大屋根

アプローチ空間と同様に、深く伸びる軒下空間。
緩やかに庭園と繋がり、自然と一体になる建築です。

大きな屋根がなだらかに傾斜して、庭園側と接続します。
建物の南側には、17,000㎡にも及ぶ広大な庭園が広がる。

屋根は瓦屋根とリン酸処理された鉄板により構成されています。
瓦の端部を薄いスチールが構成することで、鋭く洗練された印象を作ります。

根津美術館は都心にありながら、17,000㎡にも及ぶ広大な庭園を持つのが特徴。
その庭園と緩やかに繋ぐのが、鋭く深い軒下空間を持つ大屋根です。
庭園には別棟のカフェ「NEZU CAFE」や茶室などが点在しています。
アクセスマップ

以上で、建築家の隈研吾さん設計による「根津美術館」を紹介しました。
根津美術館は都心にありながら、17,000㎡もの庭園を持つ美術館。
大きな勾配屋根や開かれた開口部が庭園と一体的な美術館を構成しています。
竹林と竹垣で構成されたアプローチもとても魅力的な空間なので、皆さんもぜひ訪れてみてください。