【自然と建築を繋ぐ3次元曲面のガラスが特徴的な美術館】国立新美術館 / 黒川紀章

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けんちくみならい
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令和7年4月に東京都港区の六本木にある「国立新美術館」に行ってきました。

建築家の黒川紀章さんによる設計で、自然と建築を繋ぐ3次元曲面のガラスが特徴的な美術館です。

建築の特徴と実際に訪れた際の記録を12枚の写真と併せて紹介していきます。

※この記事の内容は2025年4月時点のものとなります。


自然と建築を繋ぐ3次元曲面のガラスが特徴的な美術館

施設概要

所在地  : 東京都港区六本木7-22-2

主要用途 : 美術館

設計 : 黒川紀章・日本設計共同体

竣工 : 2006年5月

営業時間 : 10:00 〜 18:00

休業日  : 火曜日

※詳細は公式サイトをご覧ください


3次元曲面にうねるガラスのファサードデザイン

南側から建物を見た様子。

3次元曲面のガラスのファサードが特徴的な外観をしています。

手前に見える円形の庇の下部にエントランスがあります。


外装のルーバーを見上げた様子。よく見るとルーバーにドットの模様があるのがわかります。

このドットのフィルムを挟んだ2枚のガラスが、紫外線や太陽光の熱を低減し、快適な内部空間を作っています。


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国立新美術館は青山にある公園や霊園の緑に隣接した敷地にあります。

その緑豊かな自然と美術館を緩やかに繋ぐのが、特徴的な3次元のガラスのファサードデザイン。

また、美術館の向かいには桜の木があり、春には華やかな景色を眺めることができます。


ガラスのカーテンウォールに覆われたアトリウム空間

正面入り口内部を見た様子。

建物に入るとまず円錐状の空間が来館者を迎え入れます。


エントランス周囲を見た様子。

ガラスに覆われた明るいアトリウム空間が内部に広がり、人々が行き交う大きなスペースとなっています。


そのアトリウム空間は、波打つガラスのカーテンウォールと逆円錐形のコーンが、水平や垂直方向の動きを作り出しています。


3階ホワイエから1階カフェスペースを見下ろした様子。

外装のガラスとルーバーを通して差し込む光が、心地よい空間を作っていました。

けんちくみならい
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内部空間は圧巻で、大きなガラスのカーテンウォールから差し込む光が心地よい空間となっていました。

波打つガラスが外と中の境界を曖昧にして、美術館と自然を繋ぐ役割を果たしています。


逆円錐形のコーンが作るさまざまな空間

アトリウム空間には2つの逆円錐形のコーンがあります。

それぞれカフェやレストランが入っていて、その下部も厨房や倉庫、トイレとして活用されている。


そのコーンの下部には、ガラスのカーテンウォールとの隙間にできた空間や、開放的なスペースなどが作り出されています。


3階のコーンはより大きな円形空間を作り出していて、レストランとしてゆとりのある空間となっていました。

ガラス面が3次元にうねることで、上部に行くほど大きな空間を生み出しています。


けんちくみならい
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アトリウム空間には2つの円錐形状のコーンがあり、3次元曲面のガラスのカーテンウォールと組み合わさることで、さまざまな居場所が作られていました

2階の上部にはカフェ、3階上部にはレストランが入っていて、美術作品の鑑賞で疲れた際は一息付くことができます。


アクセスマップ

けんちくみならい
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以上で、建築家の黒川紀章さん設計による「国立新美術館」を紹介しました。

国立新美術館は、東京の六本木にある3次元にうねるガラスのカーテンウォールが特徴的な建築です。

黒川紀章さんはメタボリズム建築が有名ですが、3次元曲面を使った建築も特徴の一つとしてあります。

六本木には他にも多くの美術館があるので、美術館巡りが好きな方は併せて巡ることもできます。

とてもおすすめの施設なので、皆さんもぜひ訪れてみてください。


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