
令和7年3月に東京都港区の南青山にある「サニーヒルズ南青山」に行ってきました。
建築家の隈研吾さんによる設計で、地獄組みによる森のようなファサードが特徴的な店舗です。
建築の特徴と実際に訪れた際の記録を16枚の写真と併せて紹介していきます。
※この記事の内容は2025年3月時点のものとなります。
地獄組みによる森のようなファサードが特徴的な店舗

所在地 : 東京都港区南青山3-10-20
主要用途 : 店舗
設計 : 隈研吾建築都市設計事務所
開館時間 : 11:00 〜 19:00
休館日 : 無休
※詳細は公式サイトをご覧ください
菱形に交差した、細長い木材による外装

正面から建物を見た様子。
一度組んだら外すことができない「地獄組み」という木組が、印象的なファサードデザイン。

この地獄組みによるファサードが「森」や「雲」のような見た目を作り出しています。
60mm角の細長い東濃檜によって構成されている。

裏通りから見た様子。都市の中に突如現れる木の集合体。
内部は落ち着いた雰囲気で、心地よく滞在できる店舗です。

この店舗建築は「サニーヒルズ」という台湾に本店のあるパイナップルケーキの専門店になっています。
自転車に乗ったキャラクターが可愛らしいロゴデザイン。

地獄組みは、菱形の平面形状が複数の層に重なって構成されています。
この「地獄組み」が3枚の床の荷重を支える構造にもなっています。

飛び出している部材が、菱形のレイヤーを固定する役割をしています。
この3次元の部材が、視覚的にも印象的な複雑さを生み出している。

南青山のブティック通りを一本裏に入ったところに、突如現れる木の集合体。
とても印象的な外観なので、一目でわかりました。
「地獄組み」という木組みが、森のような建築を作り出しています。
木材による菱形のデザインが内部空間も作り出す

地下1階のエントランスから内部を見た様子。
菱形の「天井架構」と「間仕切り壁」が内部空間を構成しています。


1階及び2階から内部を見た様子。

外装の地獄組みが内部に木漏れ日のような影を落とします。
この影が暖かく温もりのある内部空間を作り出します。


1階及び2階にある空間。
木漏れ日が差し込む洞窟のようなスペースになっています。

地獄組みによる菱形の木組が、内部空間にも連続して続くデザイン。
光が差し込むと木漏れ日のような、影を落とし心地の良い空間を作っていました。
商品を購入すると、1階のスペースで台湾茶とお菓子をいただくことができます。
建築だけでなく、とても居心地の良い店舗

商品を購入すると、1階のスペースで台湾流のおもてなしを受けることができます。
台湾茶とお菓子のサービスがありました。

2階の通路には、建築に関するパネルの展示がされています。
地獄組みの解説や、使用されている木材の紹介が掲載。

南青山店限定ボックスを購入すると付いてくる手提げ。
隈研吾さんのイラスト入りで特別感があります。

台湾茶とバナナワッフルクッキーをとても美味しくいただきました。
木漏れ日が差し込む空間で、ゆっくりとした時間を過ごせます。
隈研吾さんのイラスト入りの手提げもかなりいい。
アクセスマップ

以上で、建築家の隈研吾さん設計による「サニーヒルズ南青山」を紹介しました。
「地獄組み」という木組によるデザインが特徴的な森のような建築。
内部空間も菱形の木組が連続していて、木漏れ日のような光が差し込むのが印象的でした。
商品を購入すると、1階のスペースでお茶をいただくことができるので、気になる方はぜひ訪れてみてください。