【ウロコ状の木のパネルが作る有機的な研究施設】ダイワユビキタス学術研究館 / 隈研吾

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けんちくみならい
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令和7年3月に東京都文京区の東京大学本郷キャンパス内にある「ダイワユビキタス学術研究館」に行ってきました。

建築家の隈研吾さんによる設計で、ウロコ状の木のパネルが作る有機的な研究施設です。

建築の特徴と実際に訪れた際の記録を9枚の写真と併せて紹介していきます。

※この記事の内容は2025年4月時点のものとなります。


ウロコ状の木のパネルが作る有機的な研究施設

施設概要

所在地  : 東京都文京区本郷7-3-1

主要用途 : 大学研究施設

設計 : 隈研吾建築都市設計事務所

竣工 : 2014年4月

※詳細は公式サイトをご覧ください


門の脇の路地空間に建つ57mの長さを持つ建築

東京大学本郷キャンパスの南西にある春日門を入ってすぐ脇にある建築。

幅5mの細い敷地に建つ特徴的なファサードの建築が57mもの長さを持ちます。


キャンパス側から建物を見た様子。

生物のウロコやヒダのように連続する外装材が街とキャンパスをやわらかく繋いでいます。


コンクリートや鉄骨で作られたハコ型のキャンパス建築とは異なり、自然素材で覆われた有機的な大学施設。


門側にある東西に抜けるオープンスペース。

上部の木のパネルは外装材と同じもので、木のパネルに包み込まれるような温かい空間を創り出しています。

けんちくみならい
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東京大学本郷キャンパスの春日門を入ってすぐ脇にある建築。

ウロコのように覆われた木のパネルによるファサードデザインが特徴的な外観を作り出しています。

以前はオープンスペースのところに甘味処が入っていましたが、残念ながら現在はなくなっていました。


コンピュータによって作り出されるランダムな外装

うねるような木のパネルによる外装材。

コンピュータシステムによってランダムな配置が作り出され、横方向や高さ方向に凹凸を作り出しています。


建物の用途は情報環境分野(ユビキタスコンピューティング)の大学研究施設。

コンピュータを用いて高度の情報を操作する分野であることから、それをコンセプトとして建築デザインがされています。


外装材を正面から見た様子。

外装材は不燃処理した杉板のパネルで構成されています。


けんちくみならい
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ウロコ状の外装材は、コンピュータによってランダムに配置されていて、ユビキタスコンピューティングという分野をコンセプトにデザインされています。

外装材をよく見るとそれぞれのパネル間に異なる隙間が空いていて、ランダムで面白い見た目を作り出していました。


アクセスマップ

けんちくみならい
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以上で、建築家の隈研吾さん設計による「ダイワユビキタス学術研究間」を紹介しました。

ダイワユビキタス学術研究間は、東京大学本郷キャンパス内にある大学の研究施設で、門を入ってすぐ脇にある建築です。

通路に面して57mもの奥行きをもつ建築で、ウロコヒダのような特徴的な外装を持ちます。

とてもおすすめの施設なので、皆さんもぜひ訪れてみてください。


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