【歴史的建造物に挿入されたガラスボックスが特徴的なこども図書館】国立国会図書館 国際子ども図書館 / 安藤忠雄

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けんちくみならい
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令和7年4月に東京都台東区の上野にある「国立国会図書館 国際こども図書館」に行ってきました。

建築家の安藤忠雄さんによる設計で、歴史的建造物に挿入されたガラスボックスが特徴的な子ども図書館です。

建築の特徴と実際に訪れた際の記録を14枚の写真と併せて紹介していきます。

※この記事の内容は2025年4月時点のものとなります。


歴史的建造物に挿入されたガラスボックスが特徴的な子ども図書館

施設概要

所在地  : 東京都台東区上野公園12-49

主要用途 : 図書館

設計 : 安藤忠雄建築研究所

竣工 : 2002年5月(レンガ棟改修)

   : 2015年6月(アーチ棟:増築)    

営業時間 : 9:30 〜 17:00

休業日  : 月曜日、第3水曜日

※詳細は公式サイトをご覧ください


古い煉瓦造の壁と現代的なガラスが作り出す新旧の外観

正面から建物を見た様子。

ルネサンス様式の重厚なファサードに15°の角度を付けたガラスブロックが挿入された外観を持つ。


中庭を見た様子。

正面のファサードとは異なり、ガラスとコンクリートで覆われた現代的な外観をしています。


レンガ棟を見た様子。ガラス越しに煉瓦の壁が透過して見える。

正面ファサードから貫通したガラスボックスには、カフェテリアが入っています。


中庭からアーチ棟を見た様子。美しいアーチを描く建築物。

レンガ棟は1906年に建てられた旧帝国図書館が2002年に改修され、アーチ棟は2015年に増築されたもの。


敷地全体を見た様子。

中庭には樹齢100年を超える木々があり、それらを囲むようにレンガ棟とアーチ棟が立ち並ぶ。


けんちくみならい
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正面から見るとルネサンス様式の煉瓦造の建物ですが、中庭から見るとガラスとコンクリートによる現代的な外観をしています。

レンガ棟は歴史ある旧帝国図書館が保存・再生されたもので、東京都の歴史的建造物に指定されています。


随所に創建当時のデザインが見て取れる

ガラスのカーテンウォールで囲われた3階のラウンジ。

煉瓦造の建物とガラスブロックの中間領域となっている。


レンガ棟にある高さ20mの吹き抜け空間にある大階段。

明治期に作られた階段の内側には、ガラスの手すりが設けられていて、今の建築基準法の基準に合うように改修されています。


ホールに面した位置にあるガラス張りのアルコーブ。

外壁を囲うように設けられていて、「煉瓦の壁面」や「レリーフ彫刻」を直接触ることや見ることができる空間になっています。


保存された明治期の「木製サッシ」や「化粧煉瓦」も見ることができます。

中庭側の壁面には2種類の白い煉瓦が使用されていて、フランス積みで構成されているのが特徴。


けんちくみならい
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明治期に創建されたレンガ棟は保存がされていて、随所に当時のデザインを見ることができます。

特に大階段の手すりは繊細なデザインで作られていて、印象的な吹き抜け空間を構成していました。


15°の角度で挿入されたガラスボックスに入るカフェ

15°の角度で挿入されたガラスボックスは、正面側はエントランス、中庭側はカフェテリアが入ります。

中庭を眺めながら休憩することのできる空間となっていました。


けんちくみならい
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ガラスで囲われた開放的なカフェテリア

中庭を一望できる居心地のいい空間で、食事や飲み物をいただくことができます。


アクセスマップ

けんちくみならい
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以上で、建築家の安藤忠雄さん設計による「国立国会図書館 国際こども図書館」を紹介しました。

国立国会図書館 国際子ども図書館は、上野公園に隣接した位置にあり、重厚なファサードが目を引く建築です。

世界的建築家の安藤忠雄さんによって、保存・再生されていて新旧の織りなす空間が魅力的な子ども図書館。

1階のガラスボックスにはカフェも入っていて、開放的な空間で食事をすることもできます

とてもおすすめの施設なので、皆さんもぜひ訪れてみてください。


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