
令和7年4月に東京都渋谷区の千駄ヶ谷にある「千駄ヶ谷のトイレ」に行ってきました。
SUPPOSE DESIGN OFFICEさんによる設計で、コンクリートの浮遊感と薄暗さの中の光が創る公衆トイレです。
建築の特徴と実際に訪れた際の記録を9枚の写真と併せて紹介していきます。
※この記事の内容は2025年4月時点のものとなります。
コンクリートの浮遊感と薄暗さの中の光が創る公衆トイレ

国立競技場の最寄駅である千駄ヶ谷駅前にある「千駄ヶ谷のトイレ」
一見公衆トイレには見えない高さのあるコンクリートの立方体で、地面から浮いたような外観をしています。
中に入るとホテルにあるトイレのような、高級感のある佇まいを持つ公衆トイレ。
所在地 : 東京都渋谷区千駄ヶ谷1-35-7
主要用途 : 公衆トイレ
設計 : SUPPOSE DESIGN OFFICE
竣工 : 2020年8月
※詳細は公式サイトをご覧ください
矛盾が生み出す印象的な公衆トイレ

内部空間を見た様子。
浮いたような重たいコンクリートの壁と薄暗い内部空間に差し込む光が印象的な空間を作り出しています。

トイレの入り口を入って直ぐ正面にあるのが男女共用の手洗いスペース。
奥にトイレブースとギャラリーが配置された構成になっています。

男子トイレ奥から見た様子。
7.5mもの高さを持つ内部空間に、天窓からの光が差し込みトイレとは思えない空間を作り出しています。

「浮遊感のある思いコンクリート」や「薄暗い空間に差し込む光」といった矛盾が、印象的な内部空間を作り出していました。
トイレとは思えない、光のコントラストや高級感を空間体験することのできる公衆トイレ。
ホテルライクを演出する細部のデザイン

真鍮のランプや案内サイン、アコヤ材の板張りといったデザインが高級感を作り出しています。

トイレブース内に入ると、天井の木製ルーバーを通した光が内部に拡散していました。
通路とは異なる光が差し込み、また違った空間を作り出しています。

天井を見上げると、洗い出しのコンクリートに差し込む光が明暗を作り出していました。
時間によって移ろう光が美しい空間となっています。

地面から50cm浮いたコンクリートの壁。
これにより公衆トイレのような閉塞感がなく、開放的なトイレを作り出しています。


真鍮のランプや案内サイン、アコヤ材の板張りが高級感のあるトイレを演出していました。
加えて、天窓から差し込む光と、洗い出しコンクリートの陰影のコントラストによって、とても印象的な内部空間となっています。
アクセスマップ

以上で、SUPPOSE DESIGN OFFICEさん設計による「千駄ヶ谷のトイレ」を紹介しました。
千駄ヶ谷のトイレはSUPPOSE DESIGN OFFICEによる設計で、公衆トイレとは思えない高級感のある空間体験ができる建築。
国立競技場の最寄駅の千駄ヶ谷駅前にあるので、国立競技場と併せて巡ることもできます。
とてもおすすめの施設なので、皆さんもぜひ訪れてみてください。