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令和6年11月に岐阜県岐阜市にある「みんなの森 ぎふメディアコスモス」に行ってきました。
建築家の伊東豊雄さんによる設計でグローブと呼ばれる大きなかさが特徴的な建築です。
建築の特徴と実際に訪れた際の記録を24枚の写真と併せて紹介していきます。
掲載している写真はクリック(スマホはダブルタップ)すると拡大できます。コメント付きなので、記事の内容と併せてご覧ください。
※この記事の内容は2024年11月時点のものとなります
周辺環境に馴染む図書館を中心とした複合施設
所在地 : 岐阜県岐阜市司町40番地5
主要用途 : 図書館・市民交流センター・展示ギャラリー
設計 : 伊東豊雄建築設計事務所
開館時間 : 9:00~20:00
休館日 : 毎月最終火曜日
※詳細は公式サイトをご覧ください
金華山と長良川に挟まれた位置にある図書館を中心とした複合施設。
周辺に馴染む高さの建築は、背景の山々に馴染む起伏のある屋根形状をしています。
屋根は岐阜県産のヒノキ材によるもので、1日で最大130人もの大工によって造られたものだそう。
2階が図書館、1階には交流施設やギャラリーなどの機能が入る
施設は2階に主要な機能となる図書館が入り、1階は「本の蔵」と呼ばれるガラスで囲まれた閉架書庫を中心として、そのほかの機能が配置されていました。
2階にあがるとグローブと呼ばれる半透明のかさが来館者を迎え入れてくれます。
グローブと呼ばれるかさと隆起する木製格子屋根が特徴的な図書館
図書館は漏斗を逆さにした形状の「グローブ」と波打つように隆起した「木製格子屋根」が特徴的な内部空間を創り出しています。
半透明のグローブは光を拡散する役割と自然喚起を促進する役割をしていて、木製格子屋根の形状もその機能を補完する役割を果たしています。
それぞれが異なる機能を持つ11個のグローブたち
グローブは大小さまざまな大きさのものがあり、大きいもので14mものサイズが。
パターンのデザインや床の仕上もそれぞれ異なり、機能と名称も役割に応じて付けられています。
グローブたちが、見て回るだけで、楽しく居心地の良い空間を創り出していました。
円形に切り取られた「ひだまりテラス」
前面の広場に面してテラスが設けられていて「ひだまりテラス」と呼ばれています。
天気のいい日には、本を持ち出して読むこともできる空間。
テラスの前面に見えるのは佐藤総合計画の設計による「岐阜市庁舎」で、広場と一体的に作られています。
外部に飛び出したかさにはカフェが入る
建築から外部に突出したかさには、「スターバックス」が入っています。
屋根の形状がそのまま内部空間となっていて、複数の球形の照明と天井に反射する光が柔らかい雰囲気を作り出しています。
図書館とはまた違った雰囲気で、居心地のいい空間でした。
アクセスマップ
JR岐阜駅から北に約2km離れた位置にある複合施設。
駅からはバスで約15分で行けます。
こんな図書館が近くに欲しいと思わずにいられない建築で、半透明のかさと隆起した木製格子屋根がとても魅力的な内部空間を創っていました。
とてもいい建築だったので、皆さんもぜひ訪れてみてください。