建築家の石上純也さんによって設計された、2017年4月に誕生した人工で作られた庭。
竣工当初は、「アートビオトープ 水庭」として、スイートヴィラの併設施設として運営されていましたが
2024年4月に「無垢の音」として、リニューアルオープン。
現在は、オーベルジュとB&B(カジュアルな宿泊スタイル)のほか、水庭見学のプランで運営されています。
B&Bができてとても伺いやすくなったため、今回訪問してきました。

水庭は、ブナやコナラなどの「318本の落葉樹」と複雑な形状をした「160の池」で構成されていますが、両者は自然では共存することのない存在です。
それが人工で造成され、緻密な計算によって配置されることで、美しい庭が作られています。
外から見ると樹木と池が複数ある「森」のような場所ですが、中に入ると緻密に計算された庭であることがわかります。
自然と人工の境界が曖昧になる風景が目指されていて、自然と人工の「あいだ」のような場所になっています。

この庭は、メディテーション空間として、都会の喧騒を離れて、心身のあるべき姿を取り戻す場所になっています。
メディテーションとは「瞑想」の意味で、水庭では、自然の光や音などを感じることで、自分を見つめ直すことができます。
都心では絶対に見ることのできない風景。
那須の自然を五感で感じることで、本来の自分を見つめ直す良い機会になりました。

石上純也さんの設計した「KAIT工房」では、ワンルームの空間を細い柱で区切ることによって、空間を分ける手法を使っています。
水庭でも木の密度によって、見える風景をコントロールしているように感じられ、場所ごとに異なる風景が作り出されています。
KAIT工房にも伺ったことがありますが、柱の粗密によって空間を区切って、それぞれの場所を作り出していました。
水庭も樹木や池の配置によって、見える風景をコントロールしているように感じました。

水庭は四季折々の風景を持ち、夏には、緑が綺麗な風景と生物の姿が見られ、
秋には赤く色づいた紅葉、冬には雪化粧の景色を見ることができます。
どの季節に訪れても、魅力的な自然の風景を感じることができるのが特徴。
今回訪れたのは、冬の時期で、訪問した当日は曇りでしたが、翌日外を見ると雪が降っていました。

水庭は建築家の石上純也さんが設計した、人工で作られた庭。
通常では共存することのない、落葉樹と池が隣接し、それらが緻密に計算され、配置されることで、どこから見ても美しい風景を持ちます。
四季折々の風景を持つことも特徴で、365日この場所を楽しむことができます。
雪が積もると、有機的な形状の池が浮かび上がるのが特徴で、幻想的な景色がとても印象的でした。
スタッフさんに伺ったところ、雪の降る日は年々減っているそうで、雪景色を見るなら今のうちかもしれません。
宿泊した際の建築VlogをYouTubeで公開予定です。よければご覧ください。

