【黄金湯 新宿】鶯色のタイルによって生まれ変わった新宿の新しい銭湯。

東京・東新宿にある築50年の「金沢浴場」がリニューアルし「黄金湯 新宿」として、2026年7月7日にオープン。

設計を手掛けたのは建築家の永山祐子さんで、男性だけでなく女性も訪れやすい、様々な人に愛される銭湯に改修されています。

浴室は鶯色(うぐいすいろ)と言われる、グリーングレーのタイルによって再編され、モザイクタイルによる美しい銭湯絵と共に、新しい憩いの空間が作り出されています。


新宿の生まれ変わった銭湯

東新宿駅からほど近い場所にある「金沢浴場」がリニューアルして誕生した「黄金湯 新宿」

錦糸町で展開されていた「黄金湯」が新宿にも誕生し、地域の交流が生まれる銭湯として生まれ変わっています。

けんちくみならい
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マンションの1階部分に入る黄金湯 新宿は、植栽とグレーの外壁によって、訪れやすい雰囲気の場所が作られています。

また、昔からある金沢浴場の煙突は残り、新旧が共存する趣深いマンション銭湯となっています。


曲線が作るやさしい内部空間

エントランスは、元々コインランドリーだった部分を解体し、一体的な大きな空間として再編されることで、番台エリアとDJブースが作られています。

カーブを描く天井の埋め込み照明は、「新宿のネオン」を着想としたデザインで、日によって色を変える仕掛けがほどこされています。


脱衣スペースは、円形にくり抜かれた天井と、ニュートラルなグレーを基調とした内装デザインとなっていて、浴室に入る前に身体感覚をリセットする場所となっています。

浴室で見られる菱形のタイルが特徴的な丸柱が、脱衣スペースに少し顔を出しているのも特徴で、浴室への期待感を高める仕掛けがほどこされています。

けんちくみならい
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エントランスから脱衣スペースは、曲線とグレーを基調とした、とても優しい印象の空間となっていました。

洗面に設けられた水栓は、大阪・関西万博の「ウーマンズ パビリオン in collaboration with Cartier」で使用されていたものが再利用されているそう。


タイルが作る美しい浴室スペース

浴室に入ると、大きなモザイクタイルによる銭湯絵と、鶯色のタイルが印象的な大空間を作り出しています。

タイルの鶯色は、モザイクタイルや丸柱の菱形タイルの色から決められていて、空間全体を統一感のある美しい色合いにまとめています。

金沢浴場時代は、モザイクタイル側に浴槽が並んでいましたが、銭湯絵を見ることができるよう、側面の開口部側に移動し、開口部も上下2段あったものを、光の入り方を考慮して上段のみに改修されています。

夢の国のような絵柄が印象的なモザイクタイルですが、ちょうどお城の下に扉が設けられていて、夢の国に入るような体験が演出されています。

中に入ると「CAVE」と名付けられた洞窟のようなサウナエリアが広がります。

けんちくみならい
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金沢浴場時代の天井は三角の形状でしたが、それを解体すると現在のカーブを描く天井だったそうで、新旧のデザインが融合した浴室空間となっています。

男女のエリアを分けるタイル壁の高さも、現代の身長に併せて高く再編され、30〜40センチほど高くなっているそう。


洞窟のようなサウナエリア

男性サウナ
女性サウナ
休憩スペース(男性)
休憩スペース(女性)

サウナエリアは、薄煉瓦色の仕上げがほどこされていて、浴室スペースの鶯色との補色効果による「驚き」や「感動」を与える演出がされています。

仕上げは、上部がバンドーウールという左官仕上げ、下部が洗い出し仕上げとなっていて、「素材」や「質感」を感じる洞窟のような空間が作り出されています。

けんちくみならい
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サウナエリアに入ると、浴室とは一変して洞窟感のある場所となっていました。

男性サウナは溶岩石、女性サウナはバンドーウールが用いられ、男女のエリアで異なるサウナ体験ができるよう計画されています。男女入替日もあり。


美しい浴室を作るディテールたち

グラデーション塗装
菱形タイルの丸柱
AIによるモザイクタイル
またぎやすさを考慮したアール

今回のリニューアルによって、新しく生まれ変わった浴室スペースでは様々なディテールを見ることができます。

モザイクタイルには、天井や壁の色と馴染むようグラデーション塗装がされ、竹垣風呂があった場所にはタイルがなかったため、AIを活用した新しいタイル絵がほどこされています。

けんちくみならい
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この他にも、アッパー照明によるライティングや、金沢浴場時代の鏡の復元、持ち手のデザインなど、随所にこだわりを見ることができます。

水風呂と薬湯の浴槽間のアールの仕上げは、温冷交代浴のしやすさを考えたもので、エクスペリエンスアドバイザーとして入った、俳優の清水みさとさんによるアイディアだそう。


まとめ

店主/温浴プロデューサーの新保朋子さん

東京・東新宿の「金沢浴場」がリニューアルし、2026年7月7日に誕生した「黄金湯 新宿」

鶯色のタイルとモザイクタイルの銭湯絵によって作り出された、新宿の新しい憩いの空間。

銭湯文化を残し、多様な人が集まる場所を作りたいという思いから、曲線によるやさしい空間を持つ銭湯が誕生しています。

けんちくみならい
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鶯色という印象的な色合いのタイルが、とても美しい浴室空間を作り出している黄金湯 新宿。

曲線によるやさしい空間が、多様な人たちが訪れやすい、新宿ならではの銭湯を作り出していました。



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