東京・本郷にある東京大学本郷キャンパス内の「東京大学情報学環・福武ホール」
設計者は日本を代表する建築家の安藤忠雄さんで、建物の半分以上が地下に埋められた建築です。
今回は、そんな歴史ある東京大学の赤門に隣接した建築を紹介していきます。

東京大学の校内には、かの有名な赤門や、ゴシック様式の由緒ある建築があり、伝統と格式をもつキャンパスになっています。
この建築は、そんなキャンパスの境界として「緩衝帯」となることをコンセプトに設計がされています。
赤門脇に安藤さんの建築があるという、とても印象的な立地。
そんな立地にある、細長いファサードは、長い間口を持つ建築として有名な、京都の三十三軒堂が参照されているそう。
「柱の間隔」や「軒の高さ」といったプロポーションが、日本的な雰囲気を感じさせてくれます。

この長い壁は、境界として設けられたのではなく、キャンパスと地下空間を繋ぐ「間」として計画がされています。
コンクリートに穿たれた開口部が、互いの空間を緩やかに繋ぐ役割を果たしています。

建物と壁の間に地下空間を挟むことで、向こう側の様子がそれとなくわかるような距離感を持ちます。
この建築の一番の特徴である、長いコンクリートの壁。
境界のような断絶感はなく、絶妙な開口部が柔らかく区切っている印象を受けました。

コンクリートの壁と建物の間には、階段状のオープンスペースが計画されています。
「キャンパス内に空白の場を創出する」ことを目的として設けられた空間になっています。
地下2階から地上までは約8mあり、実際入ってみるとかなり深い空間になっていました。
パブリックなオープンスペースとして計画されたこの地下空間ですが、活用されている様子がないのが少し残念。

併設されているカフェ「UT cafe BERTHOLLET Rouge」
学生だけでなく、一般の利用もできる、ガラス張りの明るい空間になっています。

表参道にあった「ベルトレ」というフレンチレストランがベースのカフェで、
テイクアウト中心ですが、ランチの営業もあり本格的なメニューもいただけます。
あまり広くはありませんが、テラス席もあり、結構本格的なランチがいただけるカフェ。
ANDO建築でゆっくりと過ごせる貴重な場所になっています。

東京大学のキャンパス内にある約100mの「考える壁」を持つ建築。
半分以上が地下に埋まる建築で、地下空間を生かしたパブリックスペースを持ちます。
「福武」という名称は、この建築を寄付された、ベネッセコーポレーションの代表・福武さんから命名されています。
東京大学の赤門の脇にある安藤さんの建築。
カフェも併設していて気軽に訪問できるので、皆さんもぜひ行ってみてください。
訪問した際の建築VlogをYouTubeで公開予定です。よければご覧ください。
