【上野東照宮 静心所】樹齢600年の御神木を拝み、瞑想するための休憩所。

東京・上野の上野公園内にある「上野東照宮 静心所」

樹齢600年の御神木を中心とした、祈りの庭に沿うように建てられた、一見すると東屋(休憩所)のような建築です。

今回は、そんな神聖な場所に佇む建築を紹介します。


祈りの庭を囲うように配置された建築

創建1627年の歴史をもつ上野東照宮の社殿を参拝する前に、心を清める場所として設けられた施設。

樹齢600年の御神木の根を痛めないよう庭が再編され、周囲を巡るように配置された奥参道に配置されています。

けんちくみならい
けんちくみならい

上野公園内にある上野東照宮ですが、この建築ができるまで存在を知りませんでした。

奥参道を進んだ先には、重要文化財である金色に輝く社殿(金色殿)を間近で見ることができます。


参拝前に心を清める場所

静心所は、御神木を目の前にした位置にあり、勾配のある片流れの屋根が視界を狭めることで、御神木と対峙するような空間を作り出しています。

この形状は、「社殿を敬うように頭を垂れる」というコンセプトからきています。


また、境界のように設けられた、黒い壁の隙間を縫うように小上がりがあり、瞑想のような体験ができる場所になっています。

けんちくみならい
けんちくみならい

圧倒的な御神木を前に、心を清めることができる神秘性を感じる空間になっています。

ここに座って何時間もいられるような心地の場所でした。


イチョウの木でできたヴォールト屋根

この建築の一番の特徴は、訪れた人を包み込むような、イチョウの葉を広げたような屋根です。

コノイド曲面(葉や花のような波打つ形状)となるよう、60mm角のイチョウが少しずつズラして並べられています。

けんちくみならい
けんちくみならい

このヴォールト形状によって、「御神木の葉擦れ」「鳥のさえずり」といった自然の音が反響するようになっているそう。

また、使われているイチョウの木は、敷地内にあった大木が使用されています。


まとめ

上野東照宮の奥参道にできた、参拝前に心を清めるための建築。

樹齢600年の御神木を前に、瞑想のような体験ができる神秘的な空間が特徴です。

イチョウの木で構成された、ヴォールト屋根が鳥のさえずりや御神木の葉擦れといった自然音を反響させます。

けんちくみならい
けんちくみならい

都心にありながら、自然を感じることができる上野公園ですが、神聖な空間を感じる建築も見ることができます。

上野公園に訪れた際は、一度、立ち寄ってみることをおすすめします。

訪問した際の建築VlogYouTubeで公開予定です。よければご覧ください。


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