東京・本郷にある東京大学本郷キャンパス内の「東京大学ダイワユビキタス学術研究館」
建築家の隈研吾さんによる設計の、ウロコ状のファサードデザインが印象的な建築があります。
従来のキャンパス建築にはない、柔らかい有機的な大学施設を、今回紹介していきます。

東京大学大学院の情報学環の新しい分野である「ユビキタスコンピューティング」のための研究館。
ユビキタスコンピューティングとは、日常生活の中にコンピューターが溶け込む概念で
この建築では、コンピューター技術を駆使して創出されたファサードデザインが採用されています。
この建築を調べていて初めて知った「ユビキタスコンピューティング」という言葉。
そのコンピューター技術を駆使したファサードデザインが、非常に印象的な建築になっていました。

この建築の一番の特徴が、ウロコやヒダのように見える、有機的で柔らかな印象のファサードデザイン。
パネル間の隙間に4つのパターンを使用することで、ランダム性が作り出され、複雑さと統一感をもつ建築になっています。

また、5mの通路に対し、57mという細長い建築になっていて、波打つ木のパネルが通行する人々に驚きを与えています。
ウロコ状の木のパネルがとても印象的で、訪れた人が驚く圧巻の外観を持つ建築になっています。
キャンパス内の端にありますが、主役のような存在感を持つ建築。

竣工当初は、日本料理屋のくろぎさんの茶寮として運営されていましたが、閉店してしまい、暫く空きテナントになっていました。
それが、2025年4月に猿田彦珈琲の店舗としてリニューアルオープン。
今までずっと空きテナントになっていましたが、猿田彦珈琲さんがオープンしました。
スタッフの方に伺ったところ、くろぎさんでコーヒーを提供されている繋がりで、今回出店に至ったそう。

外装には、不燃処理された杉板のパネルが使用されていて、温かみのある空間を創出していますが
カフェの内部にも連続することで、心地のいい滞在ができるようになっています。

また、建築を貫通する半屋外の空間は、奥の日本庭園を繋ぐテラスのような空間を作り出しています。
カフェの内部も外部も木のパネルで覆われた空間になっていて、柔らかい雰囲気を持つ心地のいい空間になっていました。
隈研吾さんのデザインに触れながら、コーヒーを頂くことができる贅沢な施設。

東京大学の新しい学術分野である「ユビキタスコンピューティング」を体現した建築。
ウロコ状の木のパネルが作り出す、うねるような有機的なファサードデザインの建築です。
併設する猿田彦珈琲では、月・水・金の曜日限定で、くろぎさんの楽屋弁当を購入することもできます。
くろぎさんの茶寮が閉店してとても残念に思っていたので、猿田彦珈琲さんが新しくオープンして本当に嬉しい。
隈研吾さんの設計した空間で、美味しいコーヒーを頂くことができるので、ぜひ訪れてみてほしい建築の一つです。
訪問した際の建築VlogをYouTubeで公開予定です。よければご覧ください。

