【ラウムラボア・ベルリン展:Water Works – in the Flow of Making】空間という建築を体感する展覧会。

東京・乃木坂にあるTOTOギャラリー・間にて、ラウムラボア・ベルリンの展覧会「Water Works – in the Flow of Making」が開催。

ラウムラボア・ベルリンは、ドイツのベルリンを拠点とする9人のコレクティブで、建築を「共に空間を創り出す芸術」として捉え、数多くの作品を生み出しています。

2021年にはヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展金獅子賞を受賞するなど、多くの賞も受賞されている建築家集団。

今回の展覧会では「水」をテーマにしたプロジェクトや、6月に行われた芝浦工業大学とのワークショップに関する作品が展示され、「学び」や「学びほぐし」といった体験ができる展覧会となっています。


ラウムラボア・ベルリンの世界観を体感する展示

3階の展示会場を包む大きな作品は、今回出版された「作品集」の製造にあたり使用された金属製の版を再利用した展示。

ダンネージバッグと呼ばれる「輸送用緩衝材」に座りながら鑑賞することができ、上部には映像作品が映されています。

日本の「屏風絵」から着想を得たこの作品には、ベルリンを起点として、東京までのプロジェクトのドローイングが描かれています。

コラージュのようにも見える作品は、雲の間から見える景色をデザインしたもので、富士山など日本の風景なども見ることができます。

芝浦工業大学の学生等と行われたワークショップの展示。

「アメンボ丸」と名付けられた船上のプロジェクトにおける、製作過程やパフォーマンスの様子が展示されています。

けんちくみならい
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今回の展示では、ワークショップや書籍で使用された資材の再利用が行われ、期間の決まった展覧会に対して、コストやサスティナビリティを意識し、展示自体が物語を持った会場作りが行われています。

ドローイングには、ラウムラボア・ベルリンの作品が描かれているため、4階の展示を見た後に改めて見ると、また異なる視点で見ることができます。


水の循環を体験する展示

ワークショップで使われた「竹」によって製作された中庭の展示。

プレスカンファレンスでの実演の様子

栃木県の益子地域の竹を使用したことから、益子の「陶芸」に着目し、粘土をこねる体験が演出されています。

3段の桶によって、泥水が濾過される過程を体感できる作品となっていて、上段には実際に作った粘土作品が並びます。

けんちくみならい
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アメンボ丸のワークショップでは、実際に体を使って泥だらけになったエピソードがあるそうで、その物語を粘土をこねる体験で表現されているようにも感じました。

実際に素材を手に取って作る体験を大事にされている、ラウムラボア・ベルリンならではの展示となっています。


プロジェクトを知る展示

4階ではラウムラボア・ベルリンが手がけた数々のプロジェクトのビジュアルが展示。

割り箸で固定した「竹」のフレームや、魚市場で使用される「プラスチック」のパレットを再利用することで、展示のディスプレイが作られています。

ラウムラボア・ベルリンが手掛けた、公共浴場やサウナ、パヴィリオンなどの写真や映像作品を見ることができます。

けんちくみならい
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建築写真は人が入らないものが多いなか、ラウムラボア・ベルリンは人がいることで建築が成り立つと考えているため、賑わいや周辺環境を感じられる写真が展示されています。

また、プラスチックを否定するのではなく、再利用することで彼らなりのサスティナビリティが表現されています。


水のプロジェクト ラウムラボア・ベルリン

今回の展覧会に併せて、日本初の作品集「水のプロジェクト ラウムラボア・ベルリン」が出版されています。

数多くの作品から「水」をテーマにしたプロジェクトが収録。

展覧会会場では、見本も見ることができます。2階の「Bookshop TOTO」ではサイン本も販売。

けんちくみならい
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芝浦工業大学と行われたワークショップ「アメンボ丸」を含む、全19プロジェクトに加え、建築家の塚本由晴氏の寄稿なども収録され、見応え十分の内容となっています。


まとめ

左からアクセル・ティム、フランチェスコ・アプッツォ、ベンヤミン・フェルスター=バルデニウス

東京・乃木坂にあるTOTOギャラリー・間で開催されている、ラウムラボア・ベルリンの展覧会 「Water works – in the Flow of Making」

水上利用の可能性を探るワークショップの様子や、水をテーマにした数多くの作品が展示され、ラウムラボア・ベルリンの考える水辺の世界を知ることができます。

けんちくみならい
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ラウムラボアはドイツ語で「空間実験室」を意味し、その名のとおり空間を媒体として様々な作品を手掛けられています。

会場自体も作品として考えられ、彼らの考えるサスティナビリティの考え方や、素材に触れる体験などが演出され、ラウムラボア・ベルリンの世界観を感じることのできる展覧会となっていました。


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